この歌はボノが14歳の時、彼の母親が亡くなり、その後ボノと父親との関係がギクシャクしてしまった事をイメージして書かれたという記述がありました。
テーマとしては離れてしまった心の「関係の修復」(人と人から国と国まで)を歌ったものだという事です。


この歌の"One"という言葉の解釈については、英語の意味の解釈を含め多くの意見があると思います。
ボノのこの歌についてのインタビューに、「この歌は(昔、ヒッピーの人達が今までの宗教の枠を超えて、皆で手を取り合って心を一つにしようとしたという意味ではなく)皆で心をつなぎ合わせ、一つになれればいいと思って書いた曲です。」という記述がありました。
そう聞くと、ただ皆で手を取り合って平和を訴えているだけの歌のように聞こえますが、

  "We're one, but we're not the same"

(私は「人には行く道がある、、だが、それは同じ道ではありえない、、」と訳しました。)という歌詞があるように、一人一人の人間はそれぞれ全く違うもので、それは尊重されなければならないという、インタビューで語った事とは全く逆の「個」の意識が強調された歌詞になっていると思います。


前述のボノと父親が、自分達の未来の関係についてどうのように話し合ったのかは解りませんが、今までの「父親と息子」という関係をやめて、一人の人間として共に生きようという事が話し合われたのではないかなと勝手に想像しました。
「親や子」「夫や妻」そして「恋人」「友人」、「世代」「性差」「職種」「人種」「貧富の差」「宗教の違い」「国」全ての社会的なものを取り払った所に浮かび上がって来るのが"One"という言葉で、それはキリスト教徒の人達からすれば「神さま」と対峙した時の人の姿、「神と共にあろうとする人間」及びその「道」のように私には思えました。


我々がこの世界において良き関係を築けるのだとすれば、そうした意識を持つ事だというU2のメッセージではないかなと思います。
我々日本人にも「同じ人間じゃないか。」というセリフがあります。しかし、そう思う事は現実にはなかなか(というかかなり)難しい。歌にすることで、歌って行くことで、いつも言い聞かせて行く、、そんな歌なんじゃないかな〜と思ったのですが、、、










   
【2006/05/28 15:49 】
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コメント
はじめまして、kyokoさんのブログからお伺いしました。

アンブーさんの意訳に言葉を失いました。
楽曲の持つ可能性が無限であることを痛感いたしました。

私は人それぞれ違うもの。
生まれた国や肌の色、言語や性別。
この世に一人として同じ人間はいない。
だからこそ、出会えたことに感謝し、
助け合う機会を得たことに感謝して生きていこう、
と堅めのニュアンスでしか訳せませんでした。
袖振り合うも他生の縁、とでもいえばいいのでしょうか?
私は沖縄在住ですので、
いちゃりばちょーでー、という方が近いかもしれません^^;

長々と書き綴ってしまい、申し訳ございません。

アンブーさんの訳、
是非多くのU2ファンの方だけでなく、
より多くの方々に知っていただきたいです。

素敵な訳、ありがとうございました!
【2008/04/25 14:01】
| URL | K3voy #hiJhMsRQ[ 編集] |
K3voyさん、ありがとうございます!
K3voyさんのようなU2ファンの方に私のバカな日本語訳を読んでいただいて感謝いたします。
そうですね。色々な訳があっていいし、色々な解釈があっていいですよね。特にボノはそれを望んでいるような所があるように思うんです。

色々な政治活動もされているボノ(U2)のようですが、K3voyさんとkyokoさんのブログを読ませて頂いて、そこら辺りを詳しく見ることができ大変嬉しかったです。感謝です!



(とても申し訳なかったのですが、K3voyさんのブログの中に"One"の和訳を発見できませんで、それにコメントすることができませんでした。もしよろしければ、どこにあるのかを教えて頂ければと思います。)

U2はいいですよね?いつも励まされております。ありがとうございます。
【2008/04/26 03:07】
| URL | アンブー #M8XIDdVw[ 編集] |
初めまして私もkyokoさんのブログからお伺い致しました。
アンブーさんの意訳付きのライブ映像に非常に感動してしまいました。

「我々がこの世界において良き関係を築けるのだとすれば、そうした意識を持つ事だというU2のメッセージではないかなと思います。」というのは、私も共感します。音楽を聴くことで、全く同じように感じたりすることはあいえないけど、どこか点や線でつながっていて共感することがありうるのは、国境も言語も関係なく、音楽の素晴らしいところだと私は思っています。U2の音楽を聴くことで、相手の立場で物事を見ようとしたり、優しい気持ちになったり、もう少し踏ん張っていよう、という気持ちにさせられる気がするんです。U2の音楽によって、相手を思いやろう、良き関係を築いていこうという気持ちが、確実にリスナーに伝わるはずだと、私は信じています。
【2008/05/02 09:42】
| URL | pokechobi #-[ 編集] |
このブログは、現在の日本の英語の状況に疑問を感じ、一つ一つの単語の意味から、自分なりに調べ、英語というものを(特に詩的な意味合いにおいて)研究しているブログでもあるのですが、歌の日本語訳については私の解釈でしかありませんし、読むと違和感を持たれる方が多いと思います。それなのに、こんな嬉しいコメントを頂き感謝致します。
そうですね。pokechobiさんの仰るように音楽を聴けば伝わってくるものがありますよね。
80年代の後半ぐらいから「エイズ」について日本でも騒がれ出したと記憶してるんですが、ある時から「エイズ」というものを恐怖や差別ではなく、もっと冷静に受け止めようとする風潮にマスコミの姿勢ががらりと変わったのを覚えています。それはひょっとしたらU2のようなアーティスト達の努力が海を越えて日本にも伝わった結果だったのかもしれないと、この記事を書いていて、ふとそんな風に思ってしまいました。

>U2の音楽を聴くことで、相手の立場で物事を見ようとしたり、優しい気持ちになったり、もう少し踏ん張っていよう、という気持ちにさせられる気がするんです。

本当にそうですね。仰るとおりだと思います。ありがとうございました。
【2008/05/02 13:06】
| URL | アンブー #M8XIDdVw[ 編集] |
こちらこそ、私のコメントに喜んで頂けてとっても嬉しいです。
マイブログにもご訪問ありがとうございました!
また遊びに来ますね。
【2008/05/04 00:32】
| URL | pokechobi #-[ 編集] |
こちらこそ。ありがとうございました。
【2008/05/05 01:24】
| URL | アンブー #M8XIDdVw[ 編集] |
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One〜それぞれの道
お久しぶりです。 またしても賽の目さんのブログで不肖わたくしめの名が呼ばれてしまいましたので、取り急ぎ号外を出します。 「中川五郎訳」なるものが手元になかったので探していたら、こんなすごいものを見つけてしまった。 http://anboo.11.dtiblog.com/blog-entr 読めば読むほど【2008/04/24 12:31】
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